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南アフリカの問題点
南アフリカの現状の問題点はやはりアパルトヘイトの弊害がまだ残っていることである。 政治的には非白人の権利は回復されたが、白人と黒人との間の経済格差が大きく広がっている。 民主化後、居住地の移動、職業選択の自由などは認められているが、貧しい黒人の居住区の住民が 突然、豊かな白人居住区に移ることは不可能に近いし、教育を受ける機会を制限されてきた人々は 資本家、労働者に分けられる民主経済では労働者に成らざるをえない。 一部の黒人は裕福になったものの、大部分の黒人はいまだに貧困に苦しんでいる。 失業率は30%を超え、その多くは黒人である。 政府はマクロ経済戦略により、経済の自由化を進めてきた。自由経済の発展が貧富差の拡大を生む 結果となってしまった。経済民主主義社会では「持てる者」はますます裕福に、「持たざる者」はますます 貧しくなるという二極化の傾向があるが、南アフリカではそれが顕著である。 GDP(国内総生産)では先進国に匹敵する経済の発展を遂げているが、1人当たりのGDPの値は先進 国に比べ著しく低い数字になっている。それは一部の国民だけで経済を進めている表れである。 失業率を高めている要因には隣国からの経済難民の問題もある。 南アフリカはアフリカ一の経済大国である。隣国のジンバブエ、ボツワナは経済的に恵まれていない国で あり、政治は民主的ではないため、南アフリカへの不法入国が後を絶たない。 隣国問題ではジンバブエの騒乱(ムガベ大統領が白人農場主を経済的貧困の原因として虐殺するという 前近代的な事件)が起こり、人権問題を抱える南アフリカのランドが急落するということがありました。 南アフリカだけでなく、隣国の情勢もリスク要因になります。 南アフリカは犯罪率が高いことで有名です。 経済の中心都市ヨハネスブルグは特に治安がよくない。 失業率の高さが犯罪率の高さの原因になっていることは間違いない。 犯罪率の高さが経済の成長を妨げる危険性は高い。 海外からの南アフリカへの投資や企業進出の減少、観光客の減少等経済に少なからず影響を及ぼすだろう。 犯罪率とともにHIV感染率が高いこともまた深刻化しています。 成人人口の20%がHIVウィルスに感染していると言われています。 貧困層に感染者が多く、失業率、犯罪率とも密接に関係しています。 南アフリカの問題のほとんどがアパルトヘイトの影響から立ち直れないでいることが原因となっています。 アパルトヘイト時代と変わらない社会構造のまま競争の激しい自由主義社会にさらされていることが 所得格差、失業率の増加、治安の悪化に繋がっているのであろう。 ムベキ大統領は経済の成長と発展とともに社会保障制度の確立を掲げているので期待したい。 |